塩澤 孝氏テーマ:『勤労歓喜 ~天職と共に32年~』

塩澤 孝氏テーマ:『勤労歓喜 ~天職と共に32年~』

日 時: 令和6年 10月 12日(土) AM6:00~7:00
会 場: なりた温泉
テーマ:『勤労歓喜 ~天職と共に32年~』
講 師: 福島県倫理法人会 幹事長
(有)コーワ建設工業・(株)アスフク 代表取締役
塩澤 孝 氏


福島県の倫理法人会の発展に尽力されてきた塩澤氏に、講話をして頂きました。

破天荒な学生時代の過ごし方に始まり、郡山に出て仕事を始めた経緯を語られました。

土木作業中にブルドーザーごと縦穴の中に転落し、臨死体験をする程の事故に見舞われましたが、奇跡的に無事に脱出できた経験から、考えが変わったとのことでした。

塩澤氏は、他にも様々な苦難を経験して来ました。

奥様とご結婚され、新婚旅行から帰られたら、その時勤めていた会社が倒産の危機に陥っていた。

起業して初めての仕事を頂いたら、取引先が倒産し代金が回収できなかった。

しかし、塩澤氏は自身を減給して材料代を払い、奥様と共に新たな目標を立て、苦難を乗り越え続けていきました。

現在は会社も拡大し、県の倫理法人会を発展させるべく、後進の指導に当たっています。

講話の後半で、印象に残る内容がありました。

きちんと説明し合意を得た上で、塩澤氏が借りる契約をしたはずの土地が、事務所建築後に、貸主側の心変わりで、解体や返還を要求されてしまったそうです。

本来であれば裁判を行うところですが、塩澤氏は熟慮の末、争う事はせず、貸主側の意向を汲み、建物の解体と返還に応じたそうです。

その結果、地域の信用を維持することができ、現在はその貸主から仕事の依頼を受けるまでに、事態が好転したとのことでした。

また、不動産業を営む倫友の紹介から、非常に良い条件で別の土地を契約する事ができ、無事に新社屋を建設できたそうです。

利益で争うことを取りやめ、貸主側の心情を汲んだ事が、結果的に発展に繋がった。

倫理の教えを体現したかのようなエピソードでした。